About this story

「はぁ、どうしよう……」
「……」
「「はぁ……」」

 

 

WWW  第8話

  

 

今、私達は非常に困っている。
何故かって?
金が無いからさ!
今まではアルバスに貰った(貰ったんじゃなくて借りただけ)お金でなんとかなってたんだけどそれもそろそろ底を着く。
流石にコレ以上貰う(だから『借りる』ね)のは気が引けるし……。
あ、良い事思い付いた。 (ニヤリ)

 

 

 

  

 

「ねぇ聞いた?Msがあっちで何かやってるらしいわよ」
「早く行きましょ!」

廊下を僕が歩いていると通りがかった女生徒達の話声が聞こえた。

またあいつは何かやらかしたのか……;

 

 

「はい、次の人〜」
「うんうん…心配しなくても明日には元気になっているはずよ」
「ありがとうございます!」
「ついでに写真も買ってく?今ならなんとリドルとの生着替え写真がセットでたったの2ガン!!」
「買いま「きゃー!本物のトムと君よー!!」
「げ…ばれた?」

 

 

 

 


「……で?君は何をやっているんだ?」
「資金調達であります!何を成すにもまず金よ!」

わざわざ敬礼しなくて良いから。 

「何の資金だ?」
「生活費」
「はぁ……まぁ、生活費は確かに重要だけど写真まで売る必要は無いんじゃねぇの?」
「だって〜売れるんだもの〜」
「何が売れるんだもの、だァァァァ!!(怒)」
「ちっ…」 

今舌打ちした?
舌打ちしたよね!? 

「みなさーん今からリドルとの秘蔵写真を一枚1ガンでご提供いたしまーす!!数に限りがあるのでお買い求めはお早めに!!!!」
「「(怒)」」
「ちっ…こっちも負けてらんねぇ。男子諸君、聞きたまえ!の普段着から水着、更には風呂上がりまでいろんな写真がなんと今なら一枚2ガン★十枚セットでご購入の場合は特別価格で18ガンでOKだ!!」

「はい、はい皆ちゃんと並んで下さいねぇ」

何処から取り出したのか大量の写真を広げるに僕は呆然としながら声をかけた。 

「ん?」
「なんでの写真なんて持ってるんだい?」
「こんな事もあろうかと思ってたからな★」
「……」

 こいつらはお互いの事がよく分かってるな…うん。
まぁ、僕はこんな分かり方は嫌だけど……。

「ふぉっふぉっふぉっ。面白い奴らじゃのぅ」
「!?ダンブルドア!?…先生?

僕の背後にいきなり立つな!
この糞ジジィ!
びっくりするじゃないか!!
気に食わないが一応ちっさく『先生』と付けてやった。
自分で自分を褒めてやりたいよ。  

「スマンがトム。後で職員室に来るよう二人に言っといてくれんかのぅ」
「…?分かりました」

 なんだ?
こんな所で商売をするな、と処罰を与えるのか?
それなら今この場で減点すれば良いのに…。

「ふぉっふぉっふぉっふぉっふぉっ……」

ダンブルドアが不敵に笑いながら去っていった。
いったい何なんだ。


 

 

 

 


二人共好き勝手にお互いを盗撮してますが自分達が鑑賞するなどと言うことはまずしません。
あくまで商用目的の盗撮です。(どっちにしろ犯罪やんけ)

2007.04.30.MON