「ハァハァ・・・ハァ・・・・またあの夢・・・か・・・」
夢は自分の心の根底で意識している事を映し出すと言う。
つまり先程の夢は私の真相心理。
私がまだあの事件を引きずっている証拠、という事か。
「過去を捨てるにはどうしたら良い?」
誰か教えてくれ。
私は過去を悔いる事しか知らないのだ。
「っ!」
また発作が・・・!
私は共同部屋に設置されている洗面所に駆け込んだ。
「ゲホッ、ゴホッ、ゴホッ…ハァ…ハァ……」
卒業までこんな事を続けなければならないのだろうか・・・。
私は堪えられるのか?
迫り来る"死の恐怖"に。
どうしよう。
リリーに相談した方が良いかな・・・。
でも・・・そんなことしたら迷惑になるな。
取り敢えず図書室に行こう。
もしかしたら呪いを解く方法が見つかるかもしれない。
見つからない事なんて始めから分かっていた。
あのヴォルデモートが掛けた呪いだ。
私なんかが解けるような代物ではないだろう。
でも、ダンブルドアに頼むつもりも無い。
どうせダンブルドアは全てお見通しなのだ。
私の呪いの事を知らない訳が無い。
何もしてこないと言うことはダンブルドアでさえも何も手の打ちようが無いと言う事だ。
それでもジッとしていられなくて呪いについて片っ端から調べている。
「『闇の呪い大全』」
突然頭上から久々に聞く男の声がした。
「こんなものを見てどうする気だ?グリフィンドールには到底似つかない物だな」
「セブルス・・・」
彼とは結構仲が良かった。
悪戯仕掛け人と共に行動していた頃から何故かセブルスとは気が合って勉強を教えあったりしていた。
今更だけどスリザリンとグリフィンドール・・・なんて変な組み合わせなんだろう。
「闇払いでも目指してるのか?」
「闇払いかぁ」
私に『未来』はあるのだろうか。
「違うのか?」
「うーん、ちょっと違うかな。セブルスは?」
「は?」
「だってあなたも似た様な物持ってるじゃない」
セブルスの手に握られていたのは『闇の魔術、人を死より惨い状態に』。
「あー・・・僕はスリザリンだからな」
「そうね。あなたはスリザリンだったわね。忘れてたわ」
「そうだな。僕もがグリフィンドールだって事すっかり忘れていた」
「あら、あなたさっき『グリフィンドールには到底似つかない物だな』って言ってたじゃない」
私たち二人は顔を見合わせておかしそうにお腹を抱えて笑った。
あぁ、久しぶりに笑った気がする。
「ありがとう、セブルス」
私は一頻り笑った後、セブルスに聞こえるか聞こえないかぐらいの声で言った。
「なんだ?」
「ううん。なんでもない!」
心安らげる瞬間をありがとう、セブルス。
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遂にセブルス君登場。
セブルス君は多分これからよく動いてくれますよー。
夢主さんに精一杯尽くしてくれますから★
2007.05.27 朔